スタイラスの調整をしたいのですが。 | |
スタイラスの心振れ調整をする方法は正しくありません。 外部より小さなセットスクリュー(ネジ)を左右から調整できるセンサーがあることは知られております。 左右からねじで締め合わせる機構は強く締めれば締めるほどお互いのねじを緩める力が働き、 わずかの衝撃でセットスクリューが緩んでしまいます。 いつ緩んだのか、左右どちらのネジがゆるんだのかわかりません。 緩んだ事を知らせてくれる機能がないと、測定ミスに繋がります。 緩んではいけないねじには必ず緩み止めを施さなければならないという設計の常識が守られていません。 ポイントファィンダーは三点固定方式で、各々ダブルナット方式で緩み止めをしています。 トルクレンチを使い三か所とも同じ締め付け力で固定しています。三ヶ所の締め付け力のバランスが崩れると緩みやすくなります。 |
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注)内部接点方式ではクリーン度がレベル3の部屋で組み立て調整をしております。 一般の環境ではレベル6で埃が充満しています。 その環境でベローズを外すと内部に埃が入り、LEDが付きっぱなしになります。 絶対に分解はお止めください。 |
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【心振れについて】 ポイントファィンダーとセンタリングゲージスウィングタイプは測定器です。 お使いいただく前に振れと繰り返し精度の確認を行ってください(これを初期設定と呼びます) 心振れが目に見えるほど大きくとも1μmで測定ができます。 危険な調整をするより簡単です。 |
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右図をご覧いただき原理の説明をします。 実際に心振れ量の確認をされる場合右図のようにX軸とY軸を紙に書きながら行うと分かりやすくなります。 ポイントファィンダーを主軸定位置【オリエンテーションの位置】でスタイラスの位置がA点と仮定します。 ①X軸の振れを計測します。 テーブル上に固定したゲージブロックを計測します。 LEDが点灯した位置でCRTのX軸値をリセットします。 次にいったん離してLEDを消します。主軸を180度(ほぼで構いません、±2~3度は誤差に現れません)回転させてB点にして、 再び計測します。LEDが点灯したらCRTに表示された値(75.282)の1/2(37.641)のところがX軸の中心です。 その値(37.641-3mm(スタイラスの半径)=34.631)がX軸の振れです。 ②Y軸の振れを計測します。 Y軸方向にゲージブロックを取り付けるのは大変ですから主軸を-90度回転させます(±2~3度は誤差に現れません) 【+回転か-回転かを間違えないように用紙に記入してください】。 図中C点に回します。 これでX軸の測定と同じ方向で測定を行えばY軸の振れが求められます。 Y軸の移動距離(46.204)の1/2(23.102)のところがY軸の中心です。 その値(23.102-3mm(スタイラスの半径)=20.102)がY軸の振れです。 上図の場合、X軸Y軸の値とスタイラスの半径(説明図の場合3㎜)を引いてマシニングセンターのオフセットに入力してください。 【座標が-か+かを間違わないようにしてください】 『+入力』機能の付いているマシニングセンターであれば心だしのときにLEDが点灯したところでボタンを押せば 端面の座標の振れが補正されます。 |
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この質問に関係のある商品は以下の通りです。クリックすると該当ページへジャンプします。 【ポイントファインダーシリーズ】 【センタリングゲージスウィングタイプ】 |