『外部接点方式』と『内部接点方式』の違いは何ですか? 購入する際の注意点などはありますか? |
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機内計測・機上計測をする時の大きな違いは、 測定物が金属・非鉄金属の場合は『外部接点方式』、 木・プラスチックなどの非金属の場合には『内部接点方式』になります。 つまり測定物が通電性のあるものかどうかで使える測定器が異なります。 |
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外部接点方式 利点: 安価で高精度な測定が可能。 欠点: 木やプラスチック、錆びた金属は測れない。 セラミックスピンドルにはマグネットケーブルが必要。 【外部接点方式ポイントファインダーの基本原理】 機械は金属でできています。 金属は電流を流すことができます。 主軸にポイントファインダーを取り付けるとワークまで微弱電流が流れ、(-)が帯電します。心棒が(+)に帯電していますので、 これがワークに触れるとLEDが点灯します。 【ポイントファインダー(PTN、PTC、WP型)、センタリングゲージスウィングタイプ(NM型)】 は、ここがワークよりスタイラスの半径分離れたところとなります。 半径分補正すれば1/1000mmの精度で心出しや計測ができます。 【ツールセッター(M-50、S-50、S-100型)】 は、ワークより50mm又は100mm離れたところに刃先が来ています。 ツールセッターはマシニングセンターのファナックでは「+入力」、オークマでは「書き込み」ボタンを押せば、オフセットに工具長が自動入力されます。 【詳しくはこちら】 なお、エンドミルのコーティングがALC、DLCなどの場合も外部接点方式では測定できません。 ご購入の際に外部接点か内部接点か不明な場合は、一度弊社までご確認下さい。 |
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内部接点方式 【ポイントファインダー】 利点: 木、プラスチックの非金属製品な ど、どんな材質も測れる。 欠点: 『おむすび型』の誤差が出る。 スタイラスのたわみによる ラグが生じる。 外部接点方式に比べて高価。 |
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【内部接点方式ポイントファインダーの基本原理】 内部接点方式は3支点構造で、スタイラスがワークに触れたときに支点が外れて測定ができる仕組みです。 その際にスタイラスのたわみによるタイムラグが生じます。 【たわみの補正のしかた】 テーブル上に固定したゲージブロック(例えば20mm)を計測するとCRT上に20mm+スタイラスの直径の数値が出るはずですが、 スタイラスのたわみにより実際には小さく出ます。 この値の半分がたわみ量になります。 たわみ量は一定していて変わることはございません。 補正値としてお使いください。 【ツールセッター(i-50)】 ラグは出ません。 LEDが点灯した所でファナックでは「+入力、オークマでは「書き込み」ボタンを押せば、オフセットに工具長が自動入力されます。 |
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この質問に関係のある商品は以下の通りです。クリックすると該当ページへジャンプします。 【ポイントファインダーシリーズ】 【ツールセッターシリーズ】 |